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樫尾直樹(かしおなおき/KASHIO Naoki) Labo

2008-04-21

沖縄の旅番外編

沖縄に行く飛行機の中では、おりてから車に乗らねばならなかったので、お酒を飲めなかったが、帰りは問題なかったので、沖縄の余韻の波の中でたっぷりと楽しんでしまった。空はこんなにも青く、美しい。僕の心も晴れ晴れと、魂は深く澄み、体はじつに軽かった。

この空の青のように清々しいシャンパンをまずいただく。サンドイッチをつまみながら、そして大好きなグリコのクランツ、アーモンド味をカリコリしながら、久しぶりの味を楽しむ。ボトルの写真を撮らずに空けてしまったので、

これではいけないと思い、もう一本所望する。どっかの航空会社とは違って笑顔で快く出してくれる。それがこの写真。すっきりとセックでうまかったです。

あとはメインに赤と白を一本ずついただく。赤は冷えすぎていたので(仕方ないが)、シャンブレするのに時間がかかるなと思ったが、そう思っている間に一本飲んでしまった(もちろん1合ですよ)。

都合四本飲み終わったり、クランツの4袋食べ終わったところで、一息ついていると、もう一本いかがですかと勧められたが、これ以上飲んだら撃沈してしまうので、心残りながらも丁重にお断りしてしばし眠りについた・・・と思っていたらもう空港で、ふらふらになりながらバスに乗り込みました。いや、ほんと楽しい充実した旅でした。

沖縄南部の海

このニライカナイを臨む美しい海・・・今回の沖縄の旅で思ったのは、ここに住みたいということ。内地を離れて多くの方が沖縄に移り住んでると聞く。特に南が好きかな。沖縄食材の店、仲善が経営する高台にあるカフェくるくなのテラスから眺める海。これが僕に決意させました、沖縄に住むことを・・・・・・

沖縄は第二次世界大戦、太平洋戦争で計り知れない犠牲と悲しみを負った場所である。この美しくも悲しい海を私は愛する。戦争の犠牲になられた多くの方々の魂がそこにはある。沖縄のある独特な固有なトーンのひとつの源泉である。このことをよくよく理解しなければならない。

沖縄にはもちろん沖縄の民俗音楽が響き合っているが、そのトーンはまたレゲエの響きにも似合っている。ただそれは90年代の暗いジャマイカ音楽というよりは、5、60年代のそれに近い。三線で引くレゲエ!沖縄の時間は首都圏の時間や北陸の時間とは異なってまたゆっくり円環的に流れている。

空気は海に囲まれているからたしかに湿ってはいるが、それを跳ね返してあまりある太陽という地球のエネルギーの起動の源が見返りを求めず降り注いでいるから、水平線の彼方を見通すある硬質な性格を持っている。だから魂の旅はここを目指し、ここからまた新たに始まるのだ!


斎場御嶽(せーふぁーうたき)と首里―沖縄の世界遺産
























愛しの沖縄、に一年四ヶ月ぶりで行って来ました!!!

一昨年の12月に日韓関係の仕事で行って以来、実に一年四ヶ月ぶりに沖縄を訪れた。去年はほんとばたばたしていたから、なかなか行けなかったのだが、やはり定期的に沖縄に行かないといけないなあ、と久しぶりに訪れて反省しかり・・・僕にとって沖縄とはまず食文化の沖縄である(まあこれはどこも同じかも)。

那覇空港に到着するとすぐにレンタカーを借りて宿泊ホテルに立ち寄った後、まず行かねばならないのが、国際通りから入った牧志の公設市場だ。映画「なだそうそう」でもロケ地になっていたなあと思いながら、久しぶりに奥まった入り口から入るとそこはパラダイスだ。

勧められるまま島らっきょを口にするとやはり沖縄に来たのだということをひしひしと実感する。肉屋や魚屋を横目にエスカレーターで二階にあがって、たくさんある食堂の中でいつもの「きらく」に行く。「いやあ、久しぶりっ!」、店主が覚えていてくれたのがうれしい。

まずは一合飲みきりの泡盛を注文し、次いで海ぶどう、島らっきょ、ゴーヤチャンプルーを立て続けに注文する。この三点セット、あるいはらふていを加えた四点セットが基本でしょ、やっぱり!僕は特に海ぶどうが好き!!!潮の香りとぷちぷち感がたまらない。内地ではなかなか食べれない極上の海ぶどう。

実は、前日、吉祥寺の「ニライカナイ」という沖縄料理屋で飲み会があり、沖縄料理は海ぶどうから島蛸にいたるまで、泡盛も菊之露や久米仙などすでに予習済みだったのだが、微妙に残る泡盛の酔いは、このきらくでの新たな出会いによって吹き飛んでしまった。

夜は、那覇のシックな店が散在している松山界隈の「松やま」という和琉料理屋のカウンターで思い出の沖縄料理コースをいただいた。お供の泡盛は忠幸と神村酒造のやつ。でもいきなり我が祖国富山のホタルイカが出てきたのには驚いた。アーサーの茶碗蒸し、ソーメンチャンプルー、そしてもずくとその上のキリン菜。

らふてい、そーき、てびちなどなど、沖縄料理を堪能しました。ゆず味のミミガーもよかったな、ほんと。翌日は、沖縄のベストロケーションのカフェくるくなで自慢のカレーとやんばる鶏のセットをいただきました。斎場御嶽の近くにあり、驚いたことにいつもうこんを買っている仲善が経営していた。

その日の夜はまた、きらくにいって、同じく、海ぶどう、島らっきょ、そして今度はらふていを頼み、泡盛とちびちびやりました。一人なのでまわりの団体に圧倒されながらだったけど、その喧噪がまた心地よかった。きらくのらふていは厚いのが6枚もあって、その下に青菜があるのが特徴。

台湾系なので、炒め物が勢いのよさがまた旨さを引き出していて、最高の味でした。ラストは沖縄そばを頼んで仕上げ。数品全部一人でたいらげたので、満腹で店を後にして、ホテル前のコンビニでワンカップ久米仙を買って帰りました。これが最初から水割になっていたところが新鮮でした。

最終日は、平和記念公園近くの農園がやっているレストランで、沖縄そばセットをいただきました。もずくが練り込んである麺ではじめての味でした。デザートにサーターアンダーキーまでついてこれで800円とは恐れいりました。次回は平和記念公園、ひめゆりの塔あたりをフィールドしたいので、そのときまた来ようかな。

今回久しぶりに沖縄を訪れて改めて感じるのは、こうした食の豊かさである。ハーブや野菜が豊かだし、海藻やグルクンなどの魚といった海の幸にも恵まれている(刺身はちょっと大味だが、それは仕方がない)。独特のバイタリティが食材にあふれているので、その命をいただくと元気がでるのである。

また豚を中心とした東アジアの食肉文化も旨いのである。こう書いている間にもよだれが出る。食材の「あまみ」といったいいのだろうか、甘美なセクシーなものが沖縄料理にはあるのだ。このセクシーさとは沖縄文化全体に共通するものなのではないだろうか。

海と島のスピリチュアリティとでも言えそうである。思想家の西谷修氏が、僕の編集した『スピリチュアリティを生きる』(せりか書房)で、僕のインタビューに答えてそう言っていたことがよくよく理解される。

海ぶどうと泡盛で始まり、沖縄そばで終わった今回の沖縄の旅は、僕の人生に大きな影響を与えたことは間違いがない。帰りに那覇空港で、松やまで飲んだ忠幸と神村酒造の幻滴を買って飛行機に乗り込んだ。文字通り後ろ髪をひかれる想いでそうして僕は沖縄を後にしたのだった。

また、すぐ行きたいと思います・・・・・・かくして私は沖縄研究者となったのだった・・・

フェリチタのワイン

フランス研究者なので、フランス贔屓になるのは仕方ないとしても、ワインと言えば、ぶどうの原産を超えてやはりフランスだと言ってもほとんどの人は納得していただけるだろう。しかしながら、表参道のイタリアンの名店、フェリチタに巡拝すればするほど、イタリアワインの奥の深さには文字通り舌を巻かずにはいられない。こう感じるのを禁じ得ない自分がまたとてもうれしい。こんなにハマってしまった店は実に久しぶりだ。

これも名ソムリエの永島さんのせいなのだが、自分の足でイタリアを歩き、良きすばらしきワインとの出会いから揃えられたフェリチタのワインのラインナップは、その料理との相性を考えた選択とともに驚異的とも表現できる。たとえばこのコエノビウムという修道院が作っている白。馬や魚のカルパッチョと完璧に合う。これがテーブルワインですか? 前回のマッサ・ベッキアもそうだったが、ほんと信じられないほど旨い。

しかし、それ以上に驚きのワインは、永島さんも本の中でふだん使いの「おうちワイン」として紹介している、このサッサイアだ。酸化防止剤の入っていないこの白ワインは、少し黄味かかった色で、水のようでありながら、最後に口の中で広がりのどを通り抜けていくときぐっとくるコクがあるのが独特で、確かに毎日飲んでも飲み飽きない味だ。このサッサイアは必ずいただきたい必須ワイン。これを飲むために来ていると言っても過言ではない。

普通の店にありがちな、ひとつ頼むとずっと同じものを飲まねばならないのではなく、少しずつ料理に完璧にあったワインが楽しめるのがありがたい。サッサイアの次は、この店では違うがいわゆる定番、キャンティ・クラシコ。メインの牛肉にぴったりでした。

とはいえ、これはあくまでも箸休めならぬ、口休めな。次のサルディニアの赤の、さすが、ワインの原産近くの濃厚なそしてワインがぶどうの酒であることをきっちり思い出させてくれるしっかりした味は忘れられない。アルジェリアやチュニジアのワインを飲んだときの感覚と同じだ。

最後は、なんといっても締めはグラッパ! それもグラッパの本家本元、グラッパ村のグラッパ! とろみの適度できゅっと胃をまさにしめてくれる。またお腹が減ってきたよおって感じでした。ごちそうさまでした!


フェリチタ、表参道の最高のイタリアン!!!

昨年来久しぶりに表参道交差点からすぐのイタリアンの名店フェリチタに新潟から帰った日に行ってきました。朝日新聞社のアエラの人気ページが本にまとまった第二弾『名ソムリエのおうちワイン』の二番目に登場する永島さんのお店。

料理もワインも本物。最近改めてそれを認識してはまってます。この日はまず熊本の馬肉カルパッチョ、そして、野菜のジュレ、生の手長エビ、石鯛、まぐろ。どれも新鮮で味が濃厚で、後で紹介する白にぴったりでした。

一番印象に残ったのは、パンをスープで煮た南の家庭料理リボリータ。生まれて初めていただきました。お野菜も味がしみてて、残ったパン(もちろんここでは新鮮なパン)を上手に使うという、鍋の翌朝のおじやみたいな料理でした。

パスタはシンプルなトマトソース。お願いしてたくさんの料理を少量ずつ出していただいているので、アンティパストとプリモでお腹いっぱいになることはありません。こうしたリクエストを聞いてもらえるのもありがたいです。

そして、メインは牛焼き。お皿もあつあつで食べるときにちょうどよい火の通りになっているのがうれしいです。薄切りながら肉汁がきちんと閉じ込められていてジューシーでした。

ドルチェは定番、ティラミスー。マスカロポーネが丁寧に練られていて、かなりレベルが高かったです。一度このお店でプリンみたいな古典的なティラミスーも食べてみたくなりました。シェフのお人柄がにじみ出ている丁寧な味で、

料理とは何か、その神髄がわかります。ただ、エスプレッソは、ネスプレッソくらいのお味のものをお願いしたいと思います。次回もまたよろしくお願いしますね! といって、今週の水曜日も行ってしまいました。ごちそうさまでした!

自在館の単純放射能泉

新潟は中越の栃尾又温泉、自在館の温泉は、単純放射能泉。源泉は37度とぬるめなのがポイントです。もちろん源泉掛け流しが基本(ただ、露天風呂が循環だったのが残念で、諸事情あると思うけどぜひ改善していただきたいところ)。

朝8時から22時半まで貸し切りになる二つの内風呂は45度に加温してある。透明でほぼ無臭だが、羊水を思わせるようなほのかな塩の香りがあって、肌からなかなかお湯が滑り落ちないのに感動した。

こんな感じで入ってますが、この大きい内風呂は夜は男性専用になる。外の景色もよく、かなり気にいりました。午前は1時間、午後は40分の貸し切りなので、他に客がいないのではないかと錯覚させるほど落ち着くことができた。

夜は部屋食だが、朝は食堂で、朝になってはじめて30人もお客がいたんだと驚かされました。小さいほうの内風呂はこんな感じです。それとは別にうえの湯、したの湯という「霊泉」があって、ここは大衆浴場で地元の人も多数。

一番よかったのは、このしたの湯で午後3時から夜11時まで男性用になっている。もろ源泉から流れてくるぬるめのお湯の中で、1時間、2時間とゆっくりつかって、まるでタラソテラピーのようでした。

見てください! この美しいお風呂。真ん中の岩から源泉が注がれていて、からだを浮かす感じで入ると、全身の力が抜け、あとはお湯の中でたゆとうだけ・・・熱いと長湯できないけど、37度のぬるめの源泉ではずっと浸かっていられる。

2月にいった伊東の山喜旅館もぬるめだったけど、そこよりぬるめで温水プールに入ってる感じ。でもクロアチアの温泉よりは暖かく、温度としては完璧でした。皆さんもぜひ一度この自在館の霊泉、したの湯をお試しください!

栃尾又温泉、自在館

新潟に仕事に行った帰り、取材で北魚沼、湯之谷村の栃尾又温泉に行ってきました(いま実は手に入れたばかりのMacBook Airで打ってます、実に快調です)。昨年の夏、奈良の奥の奥の十津川温泉の神湯荘に初めて行きましたが、ここ

が日本秘湯を守る会の会員の宿で、その関係で知ったのがこの自在館。浦佐から車で40分、浦佐から上越線を長岡に二つ戻った小出からバスで35分で、湯之谷温泉郷の一番奥にある鄙びた宿。新潟駅前で講演終了後即新幹線に飛び乗った。

一人でも泊まれる湯治場で、トイレなしの小部屋で基本的な一泊二食で11280円。かなりお得です。料理の特徴はもちろん川魚で、岩魚塩焼、鮎の刺身、虹鱒の塩焼、鴨鍋、岩魚鍋、そして山菜と、質素ながらも普段食べられない山の幸

が、ふんだんにふるまわれて大満足でした。お酒はここがあの有名な「緑川」の土地で、お風呂上がりに、温泉学者の松田先生の教えに従って緑川の熱燗をいただく。初日はサービスで赤ワインの小瓶がついていたのも嬉しかった。

玄関を入るとまず目につくのが、広い囲炉裏で、小上がりになっているところの囲炉裏端には気持ち良さそうな座布団が敷かれていて、手作りのどくだみ茶と納豆豆で出迎えてくれる。こうした暖かいもてなしに心なごむ。

これまで少なからず国内外の温泉宿に行ったが、これまでで一、二を争うもてなしだった。まだ雪が残る中越の山里。ふきのとうの天ぷらがほろ苦く、「あ〜、春が来たんだなあ〜」としみじみ思わされた。

この宿は、またぜひ来てみたいな。東京からだと移動時間は2時間。電車やバスの待ち合わせ時間をいれれば、3時間で来れる。南伊豆に行く感じで気軽に行けるのがうれしいですね。夏も涼しそうで、リフレッシュできそう。

みなさんも一度訪ねてみてはいかがですか?



これは「けんさん焼き」という味噌を塗ったやきおにぎり、締めには最高の一品で、緑川ともあって思い出に残る味でした。